2019-10-23
吉村眸
Yoshimura Hitomi
新潟県生まれ
2002 独学で人形制作を始める。
東京学芸大学で美術教育・彫刻を学ぶ
日本創作人形学院で浦野由美に師事、ビスクドールを学ぶ
2013 創作人形コンクールMIDOW展大賞受賞
石塑、塑造、ビスク、和紙や段ボール、針金、麻や綿の布など様々な素材を経て、現在は陶や紙で制作をすることが多い。
2019年6月、東京から茨城県に拠点を移し日々の制作を深めている。
茨城県在住
URL http://ennui.in/sinclairs/
問いかけうさぎについて
ちいさなこどもや動物たちに分かることを、あなた方は分からなくなっているのではないか?と挑むような目で真っ直ぐに問うている。
野生動物や自然からは静かに問いかけられているように感じることがあります。
余計に触らず、ざっくりと、つちくれから生まれでた自然界の想念、という感じに仕上げたいなと思って作りました。
粘土に厚みができた大きめの作品は焼成時に爆発や破損のリスクが高く、祈りながら焼成しましたが初めに手を付けたものは頭部を破損して作品として仕上げるに至りませんでした。
この作品は今年のみそろぎに出す作品の中でもキーだと思っていたので、風邪をひいたり個展の準備も佳境な中でしたが諦められず0から再制作しました。
資本主義社会に置いていかれてしまったもの。うまく共生することができず、脅かされているもの。犠牲になっている小さなもの。そこに目を向けることをやめたくないなという思いです。
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